古代米プロジェクト(田植え)

 5/25(土)午後、土浦市宍塚にて古代米プロジェクトを実施してきました。

 NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」が行っている事業の一つである「自然農田んぼ塾」は、無農薬・不耕作で行っている、国内でも特別な田んぼでの活動です。JRC部では年間を通して5回ほどこの特別な田んぼでの活動に参加させていただいています。種まき、田植え、草取り、収穫、脱穀、どれも昔ながらの手法で行う特別な体験であり、自然とお米や食べ物に対する感謝の気持ちが芽生える貴重な機会です。

 今回は生徒12名と教員1名で3枚の田んぼでの田植えを行いました。まずは地面に種を直まきして発芽した状態の苗を、土ごと根こそぎごそっと両手で掬います。それを別の田んぼに持っていき、1株ずつ分けてひとつひとつ手で植えていきます。株が等間隔になるよう竹の棒で測り、手作りの木ヘラで穴を掘って苗を植えます。

 生徒はこの一連の作業を、文字通り服を泥だらけにしながら行いました。機械を用いた米作りを見てきた生徒にとっては新鮮な光景で、驚きの表情をしながらもとっても楽しんで作業していました。この季節、農作業中は様々な昆虫や鳥が目に飛び込んできます。生徒の中には虫が大嫌いで悲鳴に近い声を上げる人もいましたが、担当の方から、この昆虫たちは本当の意味での共生を目指す田んぼづくりに欠かせないこと、嫌気性細菌と好気性細菌の関係性など、持続可能な農業について深く考えさせられるお話を伺うと、最後には虫に対する考えを改める生徒も多かったです。

 私たちJRC部は、この特別な田んぼで育てたお米をいただいて、学校の文化祭で販売しています。売上金は全てこちらのNPOに寄付させていただきます。正真正銘の無農薬ですし、竹高生の気持ちもこもった素敵なお米です。色を楽しめる品種、香りを楽しめる品種などさまざまありますので、多くの皆様に味わっていただけたら幸いです。

①水が張った苗床に突入です

②育った苗を根こそぎ掬います

③掬った苗を運びます

④一株ずつ植えます

⑤みんなで並んで植えます

⑥木陰で休憩して水分補給です

⑦自然と共生するとはどういうことかお話を伺います

⑧豊かな自然の中での活動は癒しの時間です