令和6年度の活動

    

「茨城県立竹園高等学校・韓国大田東新科学高校 国際交流」受け入れプログラム

 1月21日~24日の4日間、韓国の大田東新科学高校から10名の生徒と3名の先生方が来校しました。本校の参加生徒は10月に訪韓した生徒も含まれており、3か月ぶりの再会となりました。

 

1日目

 本校に到着すると、歓迎会を実施しました。竹園高校生はダンス部の協力を得てダンスを、大田東新科学高校の生徒たちは歌を披露してくれました。放課後は、いよいよバディとの活動が始まります。部活がある生徒は一緒に部活に参加したりクラスの生徒と交流したりして過ごしました。家族と買い物に行ったりタコパをしたりと、ご家庭でも歓迎していただきました。少し緊張しながらもそれぞれの初日を終えました。

生徒の感想を見てみましょう。

“久しぶりなのでまだ少しぎこちなかったけど、会えて嬉しかった。”

“夕食でお互いの家族の話などをできてよかった。”

“最初は上手くコミュニケーションが取れるか不安だったが、徐々に簡単に意思疎通ができるようになっていった。”

 

2日目

 バディと一緒に登校し、午前中は校内を案内してから探究発表の事前準備です。10月に訪韓した時と同じグループで、最終日に控えた英語での探究発表の準備をします。この日までにオンライン上で準備を進めてきた生徒達ですが、日本でのサンプル採取、発表スライドや原稿準備など、やることは盛りだくさんです。グループによって進捗状況も違いますし、何よりお互い母語ではない言語を通じて協働で探究活動を行うことは生徒にとっては想像以上に大変な活動でした。

生徒の声です。

“やはり英語を使って共同で探究をするのは簡単ではないと感じたが、有意義な時間だった。”

“専門用語が多く、理解が難しかった。”

“韓国側がスライドを準備していてくれていたので、原稿を作るだけでスムーズに終わった。”

この時間が今回のプログラムの中で一番大変だったと思います。みなさん、本当に頭フル回転でがんばりました。

 午後はJAXAの見学ツアーに参加しました。つくばといえばJAXAでしょ!ということで宇宙飛行士選抜試験が行われる建物、ISSのきぼう管制室など、貴重な施設を巡りました。

生徒達も楽しんでくれたようです。

“貴重な部門の見学ができ、つくばにいたことが誇れた。”

“宇宙兄弟でみていた場面や宇宙で行われている実験等がわかってとても興味深かったです。”

“個人的にJAXAには興味があったので、普段は見学できないエリアを見ることができてよかった。”

 

3日目

 生徒が楽しみにしていた1日東京プログラムです。午前中は東京大学本郷キャンパスにてメタバース工学部の矢谷先生の講義を英語で受講しました。AIやメタバースについて大変興味深い内容で、講義の後は生徒達から自然と質問が飛び交う時間となりました。その後は卒業生かつ東大生の先輩3人によるフリートークと構内ツアーを実施しました。

“ハイレベルな講義でついていくのがやっとだったが、将来英語で講義を聞く機会は増えると思うので良い経験になった。”

“ハイレベルな内容とスピードだと思ったが、思っていたよりも理解ができてよかった。”

“探究のテーマ設定が、あまり他人にとって興味が持たれるものではないのではないかと心配だったが、それを進めるプロセスの重要性に重点を置いて説明してくれたのでテーマ設定への未練が軽くなった。”

“韓国生徒だけでなく、自分たちの受験勉強にも力強いアドバイスをしてくれて助かった。”

みなさん前向きな気持ちを持ってくれたようで何よりです。

 そして午後はいよいよ東京散策です。生徒達でどこを巡るか考えアテンドするという時間です。これはもう生徒の感想にすべてがつまっています。

“男子全員で、大都会を通る電車を乗り継ぎ、海浜公園へ。そこで観光船に乗り湾の風を感じながら浅草まで約1時間。僕自身初めて乗ったが、ただ楽しかった。浅草では雷門とスカイツリーを訪れ、スカイツリーでは食玩を買った。”

“表参道を食べ歩きしたり、チームラボで現代アート体験をしたりと、一緒に楽しめて嬉しかったです。”

“とにかく典型的な日本観光を、海外からきた韓国人と体験を共有できて良かった。自分で敢えて東京を本気で回ろうとも思わないから、改めて日本に何を見せるものがあるか考えられて良かった。”

“話す言語が違うことを忘れるくらい楽しんだ。色々な有名な場所を案内できてとても嬉しかった。”

 

4日目

 とうとう最終日になってしまいました。探究発表会、授業参加、己書体験、サプライズコンサート、そして送別会と、あっという間に時間は流れていきます。

 探究発表会では、国際科2年生と卒業生に向けて英語でプレゼンしていきます。どのグループも立派な発表を行い、質問が活発に飛び交う発表も見られました。発表生徒にとってはこれが探究活動の大きな節目となります。

“難しかったけど、発表は上手くやれたと思う。韓国の探究のレベルの高さを実感した。”

“共同での探究をやり遂げることができ、非常に達成感を味わえた。英語で、他国の人と共同で研究を行い、発表をする、ということはまさに自分が将来やりたいことだったので、この機会を本当にありがたく思っている。”

“とても緊張しましたが、滅多にない機会でプレゼンすることができ、自分の成長を感じる非常にいい経験となりました。共同で発表できて良かったです。”

 授業ではバディの隣で2時間、普段の授業に参加してもらいました。

“情報の授業で、バディが問題を翻訳したら正確なプログラミングをすぐに作ってしまったので本当に驚いた。”

“英語で化学や物理の単語を説明するのが難しかった。バディはとても頭が良くて、説明が下手でも理解してくれて驚いた。”

“古文は一緒にやるのが少し難しかったですが、先生の計らいで日韓の中世や近代の古典を共有できた。”

 己書は外部講師の方に来校いただき、素敵な自分だけの書を作ってお互いにプレゼントしあうことができました。

“お互いかなりお気に入りの作品ができたため、交換して嬉しい気持ちになったが、別れが近いことを実感してちょっぴり切なくなってきた。”

“感謝の気持ちを紙に残し送り合うことで、それを見たらたくさん思い出が蘇るような素敵な贈り物になって嬉しかったです。”

 東新科学高校の先生からサプライズでピアノコンサートをしていただきました。ラウンジにあるピアノで演奏していただき、生徒による歌とのコラボレーションを楽しみました。そして、送別会を経てバスをお見送りしました。

“お別れイベントがあるからより一時的な交流らしさが強調されて、名残惜しい感じもあって満足できた。”

“最後に過ごす日にたくさん一緒に活動する時間があって楽しかったです。また、OBとしてこの機会に関わりたいと思いました。”

“悲しかったが不思議とまた会える気がしたのでまた会う時を待っていようという気持ちになった”

“より絆を深めることができた。とても貴重な時間だったし、韓国の生徒にも良い思い出を残せていたら嬉しい。”

あっという間の4日間でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。次年度も相互訪問を継続する予定ですので、興味のある竹高生はぜひ手を挙げて参加してください!

 

つくば市国際交流協会のfacebookページで今回の行事を取り上げていただきました!

 https://www.facebook.com/tsukuba.ia

 

東京大学メタバースの学部のホームページで今回の訪問を取り上げていただきました!

https://www.meta-school.t.u-tokyo.ac.jp/event/%E3%80%90%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E8%A8%AA%E5%95%8F%E3%80%912025%E5%B9%B41%E6%9C%8823%E6%97%A5-%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E7%AB%B9%E5%9C%92%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E9%9F%93/

【韓国大田東新科学高校とのオンライン探究交流】

 12/19(木)の5・6時限目に韓国大田東新科学高校とオンライン探究交流会を実施しました。参加生徒は2年7組の生徒および10月末に韓国を訪問した生徒10名です。オンライン探究交流会は今年で4回目を迎えましたが、今年度は本校生徒が韓国へ訪問して協同した探究活動を行い、5グループの中間発表を行いました。両校からは活発な質問もあり、充実した探究交流会となりました。1月下旬には東新科学高校から10名の生徒が来校し、探究活動の最終発表を実施予定です。

【プレゼンテーマ】

(1) Earth Science: The Effect of Gravity on Planetary Motion

(2) A Study on Responses to Water Quality Accidents in Korea and Japan, Including Pre- and Post-Restoration Processes and Citizen Perception, and a Comparison of Actual Water Quality

(3) Development of a Website to Calculate Sunrise and Sunset Times Based on Latitude

(4) Optimal Protease for Rice Flour Bread

(5) Optimal Model for Bladeless Fans

 

 

大田東新科学高校(DDSHS)との学校間交流プログラムの実施について

 

 茨城県立竹園高等学校では、2024年10月22日から10月25日にかけて、大田東新科学高校(DDSHS)との学校間交流プログラムを実施しました。日本と韓国の生徒および教員が互いの文化や学びの姿勢を深く理解し、探究活動を中心とした学術交流および文化的な交流を通じて、相互理解を深めることができた実りある4日間でした。

 

1日目(10月22日)

 交流プログラムは羽田空港から始まり、金浦空港に到着後、DDSHSまで移動しました。DDSHS校内では、歓迎式典が開催され、両校の校長や生徒リーダーによる挨拶が行われました。その後、韓国生徒による歓迎のコンサート及び日本の生徒によるダンスの披露で交流を深めました。夕食後は、各グループに分かれて研究テーマに関するディスカッションを行い、12月の中間発表や来年1月の最終発表に向けた意見交換が行われました。

 

2日目(10月23日)

 この日は午前中に授業見学と学校ツアーを実施しました。竹園の生徒たちはDDSHSのクラスに参加し、数学や科学、英語の授業を通じて現地の教育に触れました。午後には韓国文化体験として、パンソリ体験のアクティビティや公州国立博物館の見学、ムリョン王の墓のガイドツアーが行われ、韓国の歴史や文化について学びました。

 

3日目(10月24日)

 午前中には音楽特別授業、観測室での電子顕微鏡活動、天体望遠鏡見学、化学授業などに参加し、科学技術の分野における学習活動を体験しました。また、午後には忠南国立大学(CNU)と基礎科学研究所のツアーを通じて、最先端の研究環境と科学技術に触れる貴重な機会を得ました。夕食後には、各自が探究テーマに関する研究を進める時間が設けられ、さらに理解を深めました。

 

4日目(10月25日)

 最終日には、今後の交流活動について話し合いを行い、お別れ会を開催しました。日本と韓国の友好関係を象徴するような温かい雰囲気の中、写真撮影を行い、交流プログラムの締めくくりとなりました。その後、金浦国際空港に向かい、無事に帰国しました。

 

成果と今後の展望

 このプログラムを通じて、両校の生徒たちは文化や学問分野で多くの学びを得ると同時に、お互いの国への理解を深め、友情を育みました。竹園の生徒たちにとっては、日本国内では得られない貴重な経験となり、学びのモチベーションを高める一助となりました。来年1月にはDDSHSの生徒と教員が日本を訪れる予定であり、今後もこのような交流が若者たちの視野を広げ、日韓の相互理解の架け橋となることを期待しています。また、生徒たちは共同の探究テーマ(「両国の水質汚染比較」ほか4つ)についてグループで深く議論し、12月のオンラインによる探究発表や1月の訪日時の最終発表に向け、オンラインで共同の探求を続けていく予定です。

 プログラムに参加した日本の生徒からは、韓国の生徒たちや先生方のおもてなしに感謝の声が多数寄せられました。「韓国の生徒たちはとてもフレンドリーで、2、3年生とも自然にコミュニケーションが取れたことが嬉しかった」「韓国の方々の優しさに感動し、1月に日本に来てくれる際にはぜひ親切にしたい」という声がありました。また、雑談などの何気ない交流も印象に残ったようで、「韓国の生徒や先生方の心温かさに触れることができた」「親しみやすく、楽しい時間を共有できた」「授業に関する価値観が変わった」と感じたとの感想がありました。

 また、韓国の生徒からは「素晴らしい機会を通じて形成された国際的な繋がりは、将来の私たちに大いに役立つと確信している」「日本の友人との交流により、英語でのコミュニケーションを通じて、グローバルな時代に必要な国際的な能力を養うことがでた」「国際的視点から広い視野を持つことに大いに役立った」との感想が届きました。

 

※訪韓時の様子は「韓国大田広域市教育庁」のウェブサイトでも紹介されています。

リンクは以下の通りです。

Original link:

https://www.dje.go.kr/boardCnts/view.do?boardID=8&boardSeq=3297278&lev=0&searchType=null&statusYN=W&page=4&s=dje&m=040201&opType=N&prntBoardID=0&prntBoardSeq=0&prntLev=0

<参考(翻訳は東新科学高校によるものです)>

※訪韓時の様子は本校インスタグラムでもご覧いただけます。

URL:https://www.instagram.com/takezonokoko/

※本事業は公益財団法人日韓文化交流基金の助成を受けています。

JICA研修員学校訪問交流

 9月6日(金)に国際科2年生2クラスがJICA研修員との交流を行いました。

 国際科2年生は来月10月にスタディツアーでマレーシアを訪問予定です(3泊5日)。

 事前学習の一環として、まずマレーシア出身研修員の介レクチャーを聞き、その後12名の研修員のもと、小グループに分かれてディスカッションを行いました。

 研修員の出身国はアルジェリア・エルサルバドル・インドネシア・パキスタン・マレーシア・ペルー・トルクメニスタン・フィリピンと多岐に渡り、生徒は普段なじみの薄い国々に興味津々の様子でした。

 

〈参加生徒のコメント抜粋〉

・マレーシアの方のスライド発表はとても興味を引くものであったし、研修員の方との会話でその方の国のことをよく知ることができたのでとても有意義な時間を過ごすことができました。

・日常生活で自分が触れないような国の方と話して、その国について学んだり自分のことについて話したりしたことで、スタディツアーへの自信につながった。

・研修員の方がとても優しく話してくださり、質問もできたのでとても楽しかった。

・英語力が高2の最初の頃と比べてだいぶ伸びたことが実感出来てとても嬉しかった。