茨城県立竹園高等学校では、2024年10月22日から10月25日にかけて、大田東新科学高校(DDSHS)との学校間交流プログラムを実施しました。日本と韓国の生徒および教員が互いの文化や学びの姿勢を深く理解し、探究活動を中心とした学術交流および文化的な交流を通じて、相互理解を深めることができた実りある4日間でした。
1日目(10月22日)
交流プログラムは羽田空港から始まり、金浦空港に到着後、DDSHSまで移動しました。DDSHS校内では、歓迎式典が開催され、両校の校長や生徒リーダーによる挨拶が行われました。その後、韓国生徒による歓迎のコンサート及び日本の生徒によるダンスの披露で交流を深めました。夕食後は、各グループに分かれて研究テーマに関するディスカッションを行い、12月の中間発表や来年1月の最終発表に向けた意見交換が行われました。
2日目(10月23日)
この日は午前中に授業見学と学校ツアーを実施しました。竹園の生徒たちはDDSHSのクラスに参加し、数学や科学、英語の授業を通じて現地の教育に触れました。午後には韓国文化体験として、パンソリ体験のアクティビティや公州国立博物館の見学、ムリョン王の墓のガイドツアーが行われ、韓国の歴史や文化について学びました。
3日目(10月24日)
午前中には音楽特別授業、観測室での電子顕微鏡活動、天体望遠鏡見学、化学授業などに参加し、科学技術の分野における学習活動を体験しました。また、午後には忠南国立大学(CNU)と基礎科学研究所のツアーを通じて、最先端の研究環境と科学技術に触れる貴重な機会を得ました。夕食後には、各自が探究テーマに関する研究を進める時間が設けられ、さらに理解を深めました。
4日目(10月25日)
最終日には、今後の交流活動について話し合いを行い、お別れ会を開催しました。日本と韓国の友好関係を象徴するような温かい雰囲気の中、写真撮影を行い、交流プログラムの締めくくりとなりました。その後、金浦国際空港に向かい、無事に帰国しました。
成果と今後の展望
このプログラムを通じて、両校の生徒たちは文化や学問分野で多くの学びを得ると同時に、お互いの国への理解を深め、友情を育みました。竹園の生徒たちにとっては、日本国内では得られない貴重な経験となり、学びのモチベーションを高める一助となりました。来年1月にはDDSHSの生徒と教員が日本を訪れる予定であり、今後もこのような交流が若者たちの視野を広げ、日韓の相互理解の架け橋となることを期待しています。また、生徒たちは共同の探究テーマ(「両国の水質汚染比較」ほか4つ)についてグループで深く議論し、12月のオンラインによる探究発表や1月の訪日時の最終発表に向け、オンラインで共同の探求を続けていく予定です。
プログラムに参加した日本の生徒からは、韓国の生徒たちや先生方のおもてなしに感謝の声が多数寄せられました。「韓国の生徒たちはとてもフレンドリーで、2、3年生とも自然にコミュニケーションが取れたことが嬉しかった」「韓国の方々の優しさに感動し、1月に日本に来てくれる際にはぜひ親切にしたい」という声がありました。また、雑談などの何気ない交流も印象に残ったようで、「韓国の生徒や先生方の心温かさに触れることができた」「親しみやすく、楽しい時間を共有できた」「授業に関する価値観が変わった」と感じたとの感想がありました。
また、韓国の生徒からは「素晴らしい機会を通じて形成された国際的な繋がりは、将来の私たちに大いに役立つと確信している」「日本の友人との交流により、英語でのコミュニケーションを通じて、グローバルな時代に必要な国際的な能力を養うことがでた」「国際的視点から広い視野を持つことに大いに役立った」との感想が届きました。
※訪韓時の様子は「韓国大田広域市教育庁」のウェブサイトでも紹介されています。
リンクは以下の通りです。
Original link:
<参考(翻訳は東新科学高校によるものです)>
※訪韓時の様子は本校インスタグラムでもご覧いただけます。
URL:https://www.instagram.com/takezonokoko/
※本事業は公益財団法人日韓文化交流基金の助成を受けています。