よりよい社会とは何か問い続けつつ、よりよい社会のつくり手となる
茨城県立竹園高等学校長 櫻井 良種
今年で47周年を迎える本校は、筑波研究学園都市の建設の進展と共に1979年に地域の強い要請により開校され、世界的な科学技術拠点都市の一翼を担う学校です。1994年には茨城県唯一となる国際科を設置し、普通科と国際科の併置校として、数多くの生徒のポテンシャルを磨き、開花することを支援してきた学校です。
私たちをとりまく現代の社会情勢は、少子高齢化や人口減少、情報通信技術の発展などにより、変化が激しく予測困難な状況です。
このような状況で、私が生徒たちに望むことは、「将来、よりよい社会とは何かを問い続け、そして、よりよい社会のつくり手となること」です。学校においては、生徒一人一人が、教職員や地域の方々と共によりよい学校とは何かを問い、よりよい学校づくりに参画することです。そのためにも、竹園高校(竹高)では、教職員一同が大切にし、生徒一人一人も保護者を含めた地域の方々にも大切にしてほしいことが3つあります。
第1は、自分の在り方や学校の在り方を大切にし、最上位となる目標を明確にして行動することです。竹高の校訓は、「自律」、「進取」、「友愛」です。その第1に挙げられているのは「自律」です。自律した大人になるためには、どうあればいいか、どうしていけばいいか、自分自身に問い、仲間と共に問い合いながら過ごしてほしいと思います。このように問い合う上でも、竹高の探Q(総合的な探究の時間)を活用し、一層の充実を目指していきます。ちなみに、今の私は、「自律」のためにも、「主体性=自分の頭で考え行動すること」と「当事者性=自分ごととして行動すること」が大切だと考えます。
第2は、新しいことや必要なことに挑戦し続ける姿勢です。自分が目指すもののために、まずはやってみることが大切です。「Try & Error」、そして「Error & Learn」の精神が求められます。それができる場が竹高であるべきで、学校や教職員の役割です。挑戦の場として、学校行事(文化祭、クラスマッチ、入学式、卒業式など)を生徒主体に進めていただきたいと考えています。竹高の中では失敗すればやり直せばいいんです。人と比べなくていいんです。私たちは、生徒一人一人の伴走・支援を精一杯していきます。竹高では、生徒の皆さんに安心して過ごしてほしいと願っています。
第3は、友達や教職員とつながり、地域や社会とつながることです。学びは校内だけではできないことがたくさんあります。生徒の学びや教職員の働きがいや働き方をアップデートするためにも、地域や社会と連携し、つながりたいと考えます。近いうちによい知らせができるようにいたします。
「自分の頭で考え、自分自身で挑戦を続け、失敗したらやり直す」
竹高はそのための学びの場
自律した大人になることを期待します。